JDS中国项目概述大学信息
- 研究科URL(和文)
- https://www.ritsumei.ac.jp/gsir/
- 専攻・コース・プログラム名
- 国際関係学プログラム
- 専攻・コース・プログラムURL(和文)
- https://www.ritsumei.ac.jp/gsir/education/first/curriculum.html/
- 取得学位
- 修士(国際関係学)
- 単位数及び修学期間
- 30単位/2年間
研究科の特徴
立命館大学大学院国際関係研究科は1992年の創設以来、専門分化した既存の学問体系や国民国家という枠組みでは律しきれない、さまざまな問題群の噴出をふまえて、よりグローバルで創造的な発想と力量を備えた人材の育成に努めてきました。本研究科から巣立った修了生も、国際機関や外務省、国際NGOや民間のグローバル企業、さらには本研究科をはじめとした多様な研究・教育機関などでその力量を存分に発揮しています。こうした先駆的な取り組みは、国際社会でも高い評価を受けています。本研究科は、国際関係学の世界的な大学院ネットワークであるAPSIA (Association of Professional School of International Affairs: 国際関係大学院協会)に、日本の大学・大学院のなかでは唯一、正会員として加盟し、国際関係学の教育・研究で日本をリードする存在として世界的に認められています。
国際関係研究科はこれまでの教育および研究実績の中で1,200人以上の留学生を世界に送り出してきました。過去に受け入れた留学生はアジアだけでなく世界各地50か国以上におよび、JDS、世界銀行、文部科学省からの奨学金による留学生は帰国後、母国の中央省庁を中心に各国行政の中核を担う人材として活躍をしています。
国際関係研究科の強み カリキュラム
国際関係研究科の博士課程前期課程は、日本語と英語という学修言語で分かれる2つのプログラムで構成されています。日本語基準の「国際関係学プログラム」はグローバル・ガバナンスクラスター、サステイナブル開発クラスター、文化・社会・メディアクラスターという、緩やかな研究領域(科目群)を示すクラスターという概念を用いていることが特徴の一つです。それぞれのクラスターは、国際関係学の基礎を修めるコア科目、各プログラムにおいて主題化されている研究領域の専門的知識を深めるアドバンスト科目、あわせてライティングや地域研究科目など、プログラムを横断して必要な研究上の技法・知識を修得する全プログラム共通の科目が提供されています。
院生は、これらのコースワークを通じて、自らの研究に必要な技能と知識を身につけつつ、特別演習においてそれらを総合し、研究成果の結実として修士論文を執筆します。修士論文を準備・執筆する課程で2度の公開報告会を設け、複数の教員から指導や助言を受け、論文の完成に向けて計画的に研究を進める体制が整えられています。
専門・コース・プログラムの特徴
(プログラムの特徴)
https://www.ritsumei.ac.jp/gsir/education/first/feature.html/
JDS留学生は所属プログラムを選択できます。日本語プログラムに所属していても英語科目の履修が可能です。国際関係研究科では、世界中から集まった学友と日常生活や授業でのディスカッションを通して英語で議論をする仕組みを用意しています。これは国際交流を深め、世界的なステージで働くことができる若いリーダーを育成し彼らの将来にわたっての交流を広げていくことを目的としています。
JDS中国留学生向けに、以下を重視したカリキュラムを提供します。
<来日(入学)前のサポート>
来日前に指導教授が学生と直接連絡を取り、入学前の学習関連準備や、個別サポート、学生サポートの紹介等のアドバイスを提供する。また、本研究科所属の留学生とペアリングを行い、来日前に学生生活や留学後のキャリアアップに関する助言を提供する。
<留学中>
- 1. 日本語、英語での研究・論文執筆スキルに関するトレーニング
英語力は「Academic Writing」科目等、全学の「英語ライティングサポート講座」により、基礎的な論文執筆能力から総合的な運用力の強化に至るまでサポートを行う。また、日本語もライティング科目や課外での「日本語習熟プログラム」等により無理のない日本語能力向上をサポートする。 - 2. 幅広い視野と高度な専門性の両者を獲得できるオーダーメイドのコースワーク
国際経済、国際政治、グローバルな開発課題の3本柱で構成されたコースワークの中から、留学生は個々の経歴・関心に合致させたオーダーメイドの履修計画を立てる。特に本JDS留学生には、中国外交及び経済外交の理論から実践に至るまでを開講しており、ニーズに応じて選択し、学ぶことが可能となっている。 - 3. 体系的かつきめ細やかな学位論文指導
留学生は学位論文執筆を通じ個々の関心テーマを深く研究する。政治・経済(開発)・社会の多様な分野に対応できる教員が揃う。また、指導教員を中心とした複数教員チームの体系的な指導体制がある(定期報告会等)。
<修了後のフォローアップ>
プログラム終了後のフォローアップ研修では、校友ネットワーク構築を目的として、北京または上海で修了生による特別講義の実施も今後検討する。
学位取得に必要な科目
2025年の日本語コースカリキュラム名(日本語コース)
科目 | 講座名 | 単位 | 講師(教授) | 講義/ゼミ | 対象者/開講学期 |
---|---|---|---|---|---|
コア | 国際関係論 | 2 | 川村 仁子 | 講義 | M1、M2 |
コア | 比較政治論 | 2 | 岩田 拓夫 | 講義 | M1、M2 |
コア | 国際協力論 | 2 | 渡邉 松男 | 講義 | M1、M2 |
コア | 国際経済学 | 2 | 森岡 真史 | 講義 | M1、M2 |
コア | 世界社会理論 | 2 | CHEUNG, Yukman | 講義 | M1、M2 |
コア | 多元文化論 | 2 | DANISMAN IDRIS | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | デモクラシー研究 | 2 | 南野 泰義 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際関係史 | 2 | 藤岡 真樹 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 平和構築論 | 2 | 小林 主茂 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際法 | 2 | 西村 智朗 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際機構研究 | 2 | 岡田 陽平 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 地域経済統合 | 2 | 星野 郁 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際政治経済学 | 2 | 文 京洙 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 環境政策論 | 2 | 林 大祐 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 日本の経済政策 | 2 | 渡辺 宏彰 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 開発経済学 | 2 | 中川 涼司 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 民族・文化論 | 2 | 原 毅彦 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際移民論 | 2 | 園田 節子 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | ジェンダー論 | 2 | 鳥山 純子 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | ジャーナリズム論 | 2 | 岡田 朋之 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | ポピュラー文化・文化産業 | 2 | 大山 真司 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | リサーチメソッド・リサーチデザイン | 2 | 河村 律子 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国際機関セミナー | 2 | 小林 主茂 | 講義 | M1、M2 |
アドバンスト | 国内実習(インターンシップ) | 2 | 大学院担当副学部長 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | 東アジア研究 | 2 | 園田 節子 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | 東南アジア研究 | 2 | 松田 正彦 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | 南アジア研究 | 2 | 大倉 三和 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | アフリカ研究 | 2 | 白戸 圭一 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | 中東研究 | 2 | 末近 浩太 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | アメリカ研究 | 2 | 松坂 裕晃 | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | 日本研究 | 2 | SMITH,Nathaniel Michael | 講義 | M1、M2 |
地域研究 | ヨーロッパ研究 | 2 | 星野 郁 | 講義 | M1、M2 |
自由 | アカデミック・ライティング(日本語) | 2 | 三井 久美子 | 講義 | M1、M2 |
特別演習 | 特別演習 | 2 | 指導教員 | 演習 | M1、M2 |
備考:
- ■ 2年以上在学し、上表のコースワークより各分野で必要な単位を合計30単位修得すること。加えて、修士学位論文を提出し、本学大学院が行う審査及び試験に合格することで修了要件を満たします。
- ■ 講師(教授)は予定であり、変更の可能性があります。
中国若手行政官等長期育成支援事業(JDS中国)留学生の指導を行う教員情報
及び専門分野
※指導教員は入学時(9月)に決定します。
氏名 | 専門分野 |
---|---|
足立 研幾 | 国際政治学、軍縮・軍備管理論、グローバル・ガバナンス論、市民社会論 |
雨河 祐一郎 | 開発論・環境論、社会開発、農業・環境社会学、東南アジア地域研究(タイ) |
安高 啓朗 | 批判的国際関係理論、国際政治経済学 |
CHEUNG, Yukman | 文化・歴史社会学、ナショナリズム、都市論、日本研究、アニメ、香港研究 |
ダヌシュマン・イドリス | 宗教と国際関係、イスラーム思想、トルコ研究、中東地域研究、多文化共存・共生 |
福海 さやか | 国際関係学、安全保障論 |
林 大祐 | 政治経済学、環境政策論、気候変動政策、エネルギー政策 |
本名 純 | 東南アジア政治研究、非伝統的安全保障、インド太平洋戦略研究、民主化研究、政軍関係・治安部門改革研究 |
星野 郁 | 国際経済学、EU経済・通貨統合、国際金融 |
石川 幸子 | 国際開発協力論、紛争/平和研究、地域研究(東南アジア、ASEAN) |
板木 雅彦 | 国際経済学、国際過剰資本論 |
岩田 拓夫 | 比較政治、アフリカ地域研究 |
河村 律子 | 農業・食料経済学、農村開発 |
川村 仁子 | 国際関係学(先端科学・技術のガバナンス, 国際関係思想)、国際行政学、国際関係法 |
益田 実 | 国際関係史、イギリス政治外交史 |
松田 正彦 | 国際地域開発論、農業・農村開発論、東南アジア地域研究(ミャンマー) |
松坂 裕晃 | グローバルヒストリー、思想史・文化史、北アメリカ・東アジア研究、トランスパシフィック研究、人種・エスニシティ研究 |
南野 泰義 | 比較政治学、ナショナリズム論、北アイルランド政治史 |
森岡 真史 | 経済学、経済理論・思想史 |
中川 涼司 | 開発経済論、中国経済論 |
中本 真生子 | 比較文化論、近代フランス、アルザス史 |
中戸 祐夫 | 国際関係論・国際政治経済学 |
西村 智朗 | 国際法学、国際環境法 |
越智 萌 | 国際刑事司法(国際法、国際機構論、平和紛争論) |
大田 英明 | 国際金融論、国際経済論、国際開発金融、開発マクロ経済学、各国経済 |
大山 真司 | カルチュラル・スタディーズ、メディア研究、文化産業・クリエイティブ産業研究、批判的ブランド研究 |
嶋田 晴行 | 国際協力開発論、開発経済、国際関係論、地域研究(南アジア、東南アジア) |
白戸 圭一 | ジャーナリズム研究(日本, アフリカ諸国)、アフリカ地域研究、日本アフリカ関係論 |
SMITH, Nathaniel M. | 文化人類学: ナショナリズム(主に極右政治活動)、都市学、日本研究 |
園田 節子 | 歴史学、地域研究、華僑華人研究、中国近現代史 |
末近 浩太 | 中東・イスラーム地域研究、国際政治学、比較政治学 |
徳丸 浩 | 金融論、国際金融論 |
鳥山 純子 | ジェンダー論、中東ジェンダー研究、文化人類学 |
辻本 登志子 | 国際社会学,国際移住とジェンダー,フィリピン研究 |
植松 大輝 | 開発経済、貧困と格差、持続可能な開発、国際協力 |
渡辺 宏彰 | 国際関係、比較政治経済(東アジア/アジア太平洋、ヨーロッパ、アメリカ) |
渡邉 松男 | 経済開発論、アフリカ経済研究、西バルカン地域研究(ボスニア・ヘルツェゴビナ) |
矢根 遥佳 | 国際経済学、国際貿易と労働、経済政策 |
研究科の年間スケジュール
※下記のスケジュールは例です。変更の可能性があります。
日付 | 対象学生 | 行事、活動等 | |
---|---|---|---|
(月) | (日) | ||
9 | 20 | 新入生 | 大学院新入生・新入留学生オリエンテーション |
9 | 25 | 新入生 | 秋期入学式 |
9 | 26 | 全員 | 秋学期開始、秋セメスター授業開始 |
12 | 26 | 全員 | 冬期休暇開始 |
1 | 5 | 全員 | 冬期休暇終了 |
1 | 6 | 全員 | 秋学期授業再開 |
1 | 20 | 全員 | 秋学期授業終了 |
1 | 31 | 全員 | 春期休暇開始 |
3 | 31 | 全員 | 春期休暇終了、秋学期終了 |
4 | 1 | 全員 | 春学期開始 |
4 | 4 | 全員 | 春学期授業開始 |
7 | 19 | 全員 | 春学期授業終了 |
8 | 1 | 全員 | 夏期休暇開始 |
9 | 25 | 全員 | 夏期休暇終了、春学期終了 |
設備(例: 図書館、コンピュータ設備、ジム等)
立命館大学では、正課授業、課外活動において、学生たちが学習、研究や学術・文化活動を行い、深めることができるように、様々な施設を用意しています。
応募者へのアドバイス
修士レベルでの研究では、明確な問題意識をもち、論文で分析するべき問題を定義することにより、深く有益な研究ができるようになります。自分にとって解決したい問題は何か、それはなぜ重要なのか、どのような問題を分析することが日中関係に資するのかを考えながら、焦点を絞った問題設定を元に研究計画書を書くようにしてください。